藤田家雛人形

2024.02.25

藤田家雛人形

七段飾りの雛人形です。藤田家2代目・平太郎の妻であり、美術館初代館長を務めた富子(1882~1976)の持ち物で、女雛の十二単(じゅうにひとえ)などに藤田家の家紋があしらわれていることから、特別に作らせたものと考えられます。京都の老舗人形司、丸平大木人形店の五世・大木平蔵による制作ということが、箱に貼られた商標札などから分かります。雛道具には、源氏物語の各場面が蒔絵で細密にあらわされています。

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