四天王像

2023.09.29

四天王像

東方:持国天

西方:広目天
南方:増長天
北方:多聞天(毘沙門天)

古代インド神話にルーツを持つ神々が、仏教に取り入れられて、仏教世界の中心にそびえる須弥山(しゅみせん)の四方位を守る護法善神(ごほうぜんしん)となりました。甲冑を身につけた勇猛な武将の姿であらわされ、仏法と国家を護る神々として信仰されました。足元には、仏法を犯して祟りや災厄をもたらす邪鬼を踏みつけています。

ヒノキとみられる針葉樹材を用いて複数のパーツを組み立てた寄木造(よせぎづくり)で、四天王と邪鬼の眼は、木材をくり抜いて水晶を入れる玉眼(ぎょくがん)であらわされており、生き生きとした表情が見られます。衣や甲冑は、豊かな彩色と金泥によって、植物、動物、密教法具などの様々なモティーフの精緻な文様がほどこされています。

 

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