堆朱牡丹文大香合

2024.02.24

堆朱牡丹文大香合

堆朱とは朱漆を何層にも塗り重ね、文様を浮き彫りする漆芸技法です。中国の南宋時代からはじまり、元~明時代に盛んに作られました。蓋表と側面に、富貴の象徴であり百花の王とされる牡丹が密に彫りあらわされています。花弁や蕾、葉脈にいたるまで丁寧な描写です。底裏には「大明宣徳年製」と彫銘され、明時代の宣徳年間(1426~35)に作られたと分かります。大振りで重厚感があるため、寺社で仏具として使われたと考えられています。

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