関東下向道の記

2023.11.29

関東下向道の記

江戸時代前期の公卿であり歌人・烏丸光廣(1579-1638)による、絵と文章と和歌を交えた紀行文です。光廣の代表作である、京都から関東地方への旅について記した『東行記』(東京国立博物館ほか所蔵)に類するものと考えられます。展示したのは、静岡県の清見寺(せいけんじ)から富士山に至る部分で、富士の絵に「富士画賛」と同じ和歌が寄せられています。能書家としても知られる光廣の、自由奔放で独特な書体からは、旅の情景が伝わってきます。

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