重文 刺繡釈迦阿弥陀二尊像

2024.03.29

重文 刺繡釈迦阿弥陀二尊像

釈迦は死者をこの世から送り出す役割(発遣、はっけん)、阿弥陀は死者を極楽浄土に迎え入れる役割(来迎、らいごう)を持ち、この二尊を組み合わせた図は「遣迎図(けんごうず)」といわれます。中段には、向かって右に釈迦如来、左に阿弥陀如来、その下に観音(かんのん)菩薩と勢至(せいし)菩薩が配されます。すべて雲に乗り飛来する姿です。上段には、中国浄土教の祖・善導(ぜんどう)の言葉が縫いあらわされ、その間を飛天と楽器、蓮の花弁が舞います。下段では、尾長鳥と孔雀が遊ぶ蓮池に宝塔が建っています。全体を刺繍で表現し、色糸のほか人毛を使う箇所も見られます。亡くなった人の遺髪や、出家のときに下した髪を縫い込む髪繍(はっしゅう)という技術です。

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