平等院切

2024.02.01

平等院切

 

平安時代・西暦1000年頃に漢詩、漢文、和歌を集めて作られた『和漢朗詠集(わかんろうえいしゅう)』を書写したものです。元々は上下2巻に仕立てられた巻物でしたが、その一部を切り取って掛軸にしています。京都・宇治の平等院に伝わったことから「平等院切」と呼ばれます。平等院で自刃した武士・源頼政(1106~1180)筆と伝わります。漢字は楷書ではなくやや崩した行草体で、和歌は墨を途中で足さずに一首を書くところに特徴があります。漢詩につけられている片仮名の訓点は後の時代に加えられたものです。

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