小倉色紙

2024.02.01

小倉色紙

 鎌倉時代の歌人・藤原定家(1162~1241)自筆の色紙です。元々は、京都嵯峨野の小倉山荘を飾るために、定家が選んだ和歌100首を色紙に書いて障子に貼ったものと伝わります。この時に選ばれた和歌がかるたで知られる小倉百人一首のもとになったと考えられます。現在は30枚ほどが残っています。

 一字一字にはっきり強弱をつけた、荒々しく独特な定家の書風は「定家様(ていかよう)」と呼ばれました。江戸時代以降に脚光を浴び、大名茶人の小堀遠州(こぼりえんしゅう、1579~1647)や松平不昧(まつだいらふまい、1751~1818)などに愛好され、彼らは自ら定家様で字を書くこともありました。

 

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