古井戸茶碗 銘老僧

こいどちゃわん めいろうそう

Tea Bowl, Koido style, named Rōsō

朝鮮時代 16世紀

井戸茶碗は、朝鮮半島でつくられた器に対する日本での呼び名です。元々雑器だったと考えられますが、日本に伝わると茶人に愛好され、茶碗として用いられるようになりました。古井戸は小井戸ともいい、比較的小振りな姿からつけられたと思われます。枇杷色の表面や大振りの高台、その周辺についた梅花皮(かいらぎ)という釉薬の縮れがこの茶碗の見どころです。豊臣秀吉(1537~1598)から武将であり茶人・古田織部(1543~1615)が拝領し、その後水戸徳川家に伝わり、大正7年に行われた同家の売立にて、藤田平太郎(1869~1940)が落札しました。ひび割れた表面、ところどころに見られる染みがもたらす雰囲気から「老僧」と銘がつけられました。茶碗を納めている箱の蓋表には織部によって「老僧 御茶碗」と書かれています。