中釈迦左右梅竹図

なかしゃかさゆううめたけず

Shakyamuni, Plum and Bamboo

雪村(せっそん)

室町時代 16世紀

中央幅には、切り立った崖の下に立つ釈迦が描かれています。出家して山にこもって修行したのちに、苦行では真の悟りは得られないと考え山を降りてきた姿ですが、この絵では悟りを開いたあとにあらわれるとされる頭頂部の盛り上がりや、白毫(びゃくごう)と呼ばれる眉間の白い毛、甲の高い足などが見られます。衣が粗放で太い墨線で表現されるのに対し、顔は繊細な線であらわされます。
向かって右の梅の枝は鋭く、左の竹は鉤のように曲がりながら上へと伸びていきます。
雪村(生没年不詳)は室町時代の終わりごろから戦国時代に活躍した画僧で、常陸国(現在の茨城県)に生まれ、亡くなるまで関東・東北地方で活動しました。