古筆手鑑 玉潤倚畳

こひつてかがみ ぎょっかんいじょう

"Album of Exemplary Calligraphy"

書の手本とするために和歌集など、古筆の一部を切り取り集めたものを手鑑(てかがみ)といいます。この見開きに貼られているのは右頁から、千種切(ちぐさぎれ)、日野大納言資朝卿(ひのだいなごんすけともきょう)書状、松尾切(まつおぎれ)、尹大納言絵巻(いんのだいなごんえまき)です。千種切は『後拾遺和歌集』、松尾切は『源氏物語』の和歌を集めた歌集の一部です。『尹大納言絵巻』の物語の内容は、歌会や七夕について登場人物たちが会話する形式で描かれ、それぞれの台詞に番号がふられ絵の中に挿入されています。鎌倉時代末期の歌人で「尹大納言」とよばれた花山院師賢(かざんいんもろかた、1301~1332)が文章を記したと伝わります。千種切「源兼長 夜もすからなかめてたにもなくさめむ/あけてみるへき秋のそらかは」
尹大納言絵巻 「三 あなさまうしみなそみなに/され心することにて候や」「八 あな心うの/おそろし集とかや候/おそれ候で玉葉には/よきふるま/哥どもの/入て候ものを」