板彫五大尊曼荼羅

いたぼりごだいそんまんだら

"Godaison Mandara (Mandala of the Five Wisdom Kings) wood panel"

平安時代 11世紀

表には浮彫で諸仏が、裏は蓮台に三鈷杵(さんこしょ)をかたどった脚があらわされた、一枚板の曼荼羅です。表面の中央には、台座に坐した不動明王、その四方には、右上から時計回りに軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)、降三世明王(ごうざんぜみょうおう)、金剛夜叉明王(こんごうやしゃみょうおう)、大威徳明王(だいいとくみょうおう)が配置され、あわせて五大尊といいます。さらにその周囲には、12の天部(てんぶ)や菩薩(ぼさつ)があらわされ、外周は独鈷杵(とっこしょ)で縁取られています。五大尊の光背は鬼面が浮かび上がる火焔の形をしており、精緻な毛筋彫り(けすじぼり)であらわされているのが見どころです。それぞれの持物や表情が巧みに彫り出されており、平安時代の技術の高さがうかがえます。