重文 金銅密教法具

2023.09.29

重文 金銅密教法具

金剛盤・五鈷鈴・独鈷杵・三鈷杵・五鈷杵

(左から)花瓶・飲食器・六器・飲食器・花瓶

四橛

大壇上にしつらえた密教法具一式

 

密教においては、修法(しゅほう)とよばれる実践的な儀礼が重んじられます。修法で用いられる特別な用具類や什器(じゅうき)類は法具と呼ばれ、仏教の源流として色濃く影響を及ぼしていたインドの生活器物や武器を原形としています。密教寺院内にしつらえられた大壇(だいだん)の上に整然と並べて儀式を執り行います。金銅製で鍍金(ときん)がほどこされており、全体的に厚作りになっている特徴から鎌倉時代後期頃の作風が見てとれます。

法具のうち輪宝と羯磨以外は、もとは一具として高野山に伝わり、その後藤田家に収められました。

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