聚楽行幸歌六十八首巻物

2024.02.01

聚楽行幸歌六十八首巻物

聚楽第(じゅらくだい)とは、豊臣秀吉が権威を示すために西暦1587年に完成させた邸宅で、翌年には後陽成(ごようぜい)天皇が行幸し、和歌会が催されました。その時に詠まれた和歌を、烏丸光廣(1579~1638)が書写した巻物です。

烏丸家は歌道を職として朝廷に仕え、特に光廣は正親町(おおぎまち)、後陽成、後水尾(ごみずのお)、明正(めいしょう)の4代の天皇に仕えました。字を書くというよりも絵を描くような、優れた造形感覚に支えられた光廣の書は、自由奔放で個性的という表現が最適でしょう。

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