重文 古今和歌集巻第十八断簡(高野切)

2024.02.01

重文 古今和歌集巻第十八断簡(高野切)

 『古今和歌集』写本の一部です。豊臣秀吉が全20巻のうち巻第九の冒頭部分を高野山の僧侶・木食応其(もくじきおうご、1536~1608)に下賜したことから「高野切」と呼ばれます。『古今和歌集』の写本は現在まで複数伝わっていますが、その中で「高野切」は最も古く、巻物や掛軸などの形で残っています。藤田美術館に伝わる高野切は巻第十八の一部分にあたります。

 『古今和歌集』の選者の1人・紀貫之による書と伝わり、ここには貫之が詠んだ歌があることから、特に珍重されました。しかし、現在では貫之より200年ほど後の時代の人物によって書かれたと考えられています。

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