国宝 大般若経(薬師寺経)

2025.11.01

国宝 大般若経(薬師寺経)

大般若経の一部
大般若経巻573
大般若経巻573 表紙
大般若経巻573 巻末

奈良時代に書写された大般若経の一部です。全600巻のうち480巻以上が現存すると推定されており、藤田美術館には大部分の387巻が所蔵されています。

 淡墨で縦横に界線が引かれ、濃墨で太く大振りに書かれた文字が特徴です。平安時代初期の医療官人・朝野魚養(あさののうおかい)が書写したという伝承から、『魚養経(ぎょようきょう)』と呼ばれています。しかしながら実際には魚養の筆ではなく、写経所で30人以上が分担して書写したことが分かっています。巻頭の首題部分に朱印「薬師寺印」が2箇所捺され、元は薬師寺にあったことを示しています。なお、展示中の巻の表紙は制作当初から変えられていない、奈良時代のものです。

 

 

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