唐物大海茶入 銘 敷津

2025.03.01

唐物大海茶入 銘 敷津

箱蓋裏
挽家蓋表

大きく広がった口に、平たくふっくらとした胴、高い頸(くび)を持つ唐物茶入で、中国・福建(ふっけん)省の洪塘(こうとう)窯で作られました。光沢を持った茶褐色の釉が全体にかかり、V字形に流れた黒釉が景色となっています。鎌倉時代初期の公卿・九条兼実(くじょうかねざね、1149~1207)が詠んだ和歌「たとふべき かたこそなけれ 春霞 しきつの浦の 明ほのの空」に因んで、小堀遠州(1579~1647)が命銘しました。

▲ TOP