和歌浦蒔絵硯箱・文台

2025.03.01

和歌浦蒔絵硯箱・文台

 

文台
硯箱(身・蓋表)
蓋裏

和歌川の河口に広がる干潟を中心に形成された景勝地・和歌浦(和歌山県和歌山市)をあらわした硯箱と文台です。絵柄を盛り上げて立体的にあらわす高蒔絵など様々な蒔絵技法を用いて、和歌浦の象徴的な景物を装飾的にあらわしています。奈良時代の歌人・山部赤人(やまべのあかひと、生没年不詳)が詠んだ和歌「若の浦に 潮満ち来れば 潟をなみ 葦辺をさして 鶴鳴き渡る」より、葦が群生する水辺に鶴たちが集うモティーフが用いられています。

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