藤田美術館では、漢字1文字の展示テーマを毎月設け、所蔵品の展示をしています。このたび、2025年度に予定している4つの展示テーマを課題文字とした書道コンテストを開催いたしました。記念すべき第1回目の応募は、125件でした。ご応募いただいた皆さま、ありがとうございました。
応募作品の中から、担当学芸員が展示内容にふさわしいものを選びました。展示室内のテーマバナーや、図録、広報物などに使用させていただきます。
※選定外の作品も、期間中に館内にて展示等させていただく予定です。改めてHPにてお知らせします。
※受賞者の皆さまには別途ご連絡いたしますので、お待ちください。
■鳥~そら飛ぶものたち~ 展示期間:5/1 – 7/31
堺市・自営業・華那 さんの作品
〈作品のポイント〉囀る小鳥をイメージして書きました。
〈担当学芸員のコメント〉ほわっと丸く柔らかい中に、鋭くくちばしが突き出ていて、まさに鳥の軽やかさ・可愛らしさが表現されているなと思いました。
■雨~雨を聴く~ 展示期間:6/1 – 8/31
豊中市・専業主婦・美晴 さんの作品
〈作品のポイント〉お天気続きの中、しとしとした雨が降って水たまりができて、水たまりを楽しんでいる様子を思って書きました。
〈担当学芸員のコメント〉本当に雨が降っているみたい。墨の滲み具合もテーマにぴったりだと思って選びました。
■酔~酔中の天趣~ 展示期間:7/1 – 9/30
大阪市・会社員・河本佳代 さんの作品
〈作品のポイント〉「酔」の旧字体「醉」を行書で書きました。お酒を飲んで、少しぼんやりしているイメージです。
〈担当学芸員のコメント〉ほろ酔いな感じが素敵です。これくらいの気分で(お酒を)止められたらいいんですけど…
■虫~はかなきもの~ 展示期間:9/1 – 11/30
長野市・団体職員・麻 さんの作品
〈作品のポイント〉にじみを出した点。消えてはなくなる虫の音に想いをたくし、想いを感じ…その儚い美しさをイメージしました。また、形はなくなっても確かに存在したものを最後の1画、1点に込めました。
〈担当学芸員のコメント〉副題を「はかなきもの」としていたので、それにぴったりだと思い選びました。
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