錦繍手鑑

きんしゅうてかがみ

Album of Fabrics

様々な種類の裂を全頁の表裏に計461点集めて貼り合わせたアルバムです。裂の内の多くは茶入の袋である仕覆を解体したものです。付属する冊子には冒頭に裂の名称一覧が記され、各頁に貼られた裂の説明が続きます。この頁には左に兎、右に龍の文様の裂が集められており、いずれも金糸で文様を織り出した金襽(きんらん)という織物です。兎も龍も、それぞれの姿が共通しており、典型的な図様を元にして作られたとわかります。