きぬたせいじしゃくたて
Celadon porcelain Ladle stand
中国・南宋時代 12世紀
中国・南宋時代に浙江省の龍泉窯とその付近で作られた青磁のうち、ひときわ発色が美しいものを日本では砧青磁と呼んで大切にしてきました。この杓立には青磁釉が薄く二重にかけられています。全体の形のバランスがよく、胴部には轆轤目(ろくろめ)が回っています。この形状の青磁器は通常、花入として用いられますが、この器は小ぶりなため藤田家では柄杓(ひしゃく)を立てる道具として使用されました。