高麗青磁平茶碗

こうらいせいじひらちゃわん

Koryeo Celadon flat tea bowl

高麗時代 12世紀

高麗青磁は、中国から伝わった青磁の技法を朝鮮半島で独自に発展させたもので、10~13世紀にかけて制作されました。翡色(ひしょく)という落ち着いた淡い青緑色が特徴です。小さな高台と口から胴にかけて平たく直線的に開く形状から、日本での「平茶碗」として分類されるようになりました。見込には、浮き彫りで文様をあらわす陽刻(ようこく)で16枚の花弁があしらわれ、その上から青磁釉がかかることで、立体的な視覚効果があります。