寒山拾得図

かんざんじっとくず

Hanshan and Shide

伝 梁楷(りょうかい)

中国・南宋時代 12~13世紀

樹下に寄り添い、斜面に立つ2人の人物を描きます。ともに中国・唐時代に実在した伝説的な禅僧で、左方に指をさすのが寒山(かんざん)、こちらに背を向けているのが拾得(じっとく)です。この絵は水墨で描かれ、樹木や岩などには速度のある粗い筆遣いを用います。人物の衣はしっかりとした描線で、顔には繊細な筆致が見られますが、ともに筆数の少ない軽妙な表現です。これを「減筆体(げんぴつたい)」といい、中国・南宋時代の画家梁楷(生没年不詳)が得意としました。梁楷筆と伝わる絵ですが、現在ではそのような梁楷の作風を意識して後の時代に描かれたと考えられています。