厨子入愛染明王像

ずしいりあいぜんみょうおうぞう

Ragaraja

鎌倉時代 13~14世紀

愛染明王は人々が持つ愛欲や欲望を悟りの心に変えて、正しい道に導く密教の仏です。息災・増益・調伏を祈願する本尊として、鎌倉時代以降に広く信仰されるようになりました。3つの目と6本の腕をもち、すさまじい怒りの表情をたたえ、髪を逆立てた頭に獅子をかたどった冠をかぶっています。蓮華座の蓮弁1枚ずつに火焔と三面宝珠が繊細に彫られています。白檀(びゃくだん)を素材とする檀像(だんぞう)で、ほとんど彩色をせず、頭髪や衣、蓮華座に截金(きりかね)をほどこしています。色味がないぶん、全体的に截金の輝きが際立っています。像を納める厨子は、内側は朱漆塗り、外側は黒漆塗りに羯磨文(かつまもん)があらわされています。