法隆寺金堂天蓋付属金銅透彫幡金具残闕

ほうりゅうじこんどうてんがいふぞくこんどうすかしぼりばんかなぐざんけつ

Fragments of an Open work Bronze Banner, from the Canopy of the Kondō of Hōryū-ji

飛鳥時代 7世紀

法隆寺金堂に伝来したとされる、天上から吊り下げる灌頂幡(かんじょうばん)の一部です。灌頂幡とは、頭頂に香水を注ぐ仏教の儀式に用いられた装飾具と考えられています。銅に鍍金をほどこし、透かし彫りで様々なモティーフがあらわされています。
長方形の幡には、3人の飛天とリズミカルにたなびく衣が彫り出され、その周囲は忍冬唐草文(にんどうからくさもん)で縁取られています。楕円形の幡には、全体に唐草文をあしらい、左右にしずく型の飾り金具がついています。いずれも毛髪のような細い線が精緻に彫られており、飛天の表情や文様の細部が際立っています。同種の法隆寺金堂伝来の金銅幡は複数残っており、それらの一部は、法隆寺から皇室に献上された法隆寺献納(けんのう)宝物となっています。