碁盤形蒔絵香合

ごばんがたまきえこうごう

incense Container, Goban motif in Makie Lacquer

室町時代 16世紀

盤の部分は深い被蓋(かぶせぶた)になっており、天面にあたる蓋表には、金地の上にさらに金銀など細かい粉状にした平目粉(ひらめふん)を蒔きつけ、黒漆で碁盤の目を引いています。蓋裏は、文様部分を盛り上げる高蒔絵(たかまきえ)で菊の折枝があらわされています。様々な蒔絵技法を駆使し、華やかできらびやかに仕上げられています。香合を納める箱には、17世紀初めに活躍した石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)の社僧・松花堂昭乗(しょうかどうしょうじょう、1582~1639)による書付があります。さらに、昭乗所持の茶道具を記した「八幡名物帳(やわためいぶつちょう)」には「東山殿御所持」との記載があり、かつて足利将軍家に伝来した東山御物(ひがしやまごもつ)であったことが分かっています。