重要文化財 紫紙金字華厳経 第62巻

ししきんじけごんきょう だいろくじゅうにかん

[Important cultural property] Kegonkyō, 62nd fascicle, in gold characters on purple paper

奈良時代 8世紀

紫色に染めた料紙(りょうし)に、銀泥(ぎんでい)で線を引き、金泥(きんでい)で『華厳経』の経文を書写しています。一貫してきっちり整った格調高い楷書で書かれ、赤みを帯びた深い紫に金泥の輝きがよく映えています。仏教による国家の安定をめざした聖武天皇(701~756)が全国に建立させた国分寺と国分尼寺には、紫紙に金字で書写した経典が納められました。これらの写経は国家事業として官立の写経所で組織的に行われ、「紫紙金字華厳経」も、同じように制作されたと考えられています。