◎[重文] 普賢十羅刹女像

ふげんじゅうらせつにょぞう

"Fugen Jurasetsunyo(Samantabhadra and the Ten Raksasi) "

鎌倉時代 14世紀

 

6本の牙をもつ白象に乗る普賢菩薩を中心として、左右に薬王菩薩・勇施菩薩、周囲に10人の羅刹女、後方に毘沙門天・持国天、前方に2人の童子を配しています。いずれも法華経の信者を守護する役割をもち、まさに信者の前に姿を現した場面として描かれています。普賢菩薩像は、法華経の信仰が貴族女性を中心に広まる平安時代以降、さかんに制作されました。絵を取り囲む表装には多くの場合、裂地(きれじ)を用いますが、この絵では蓮台文様を描いてあらわしています。鮮やかな彩色や、細かく切って貼った金箔がよく残っています。