山水図双幅

さんすいずそうふく

Landscapes

橋本雅邦(はしもとがほう)

明治時代 19世紀

橋本雅邦(1835~1908)は狩野派絵師の家に生まれました。岡倉天心(1863~1913)、アーネスト・フェノロサ(1853~1908)とともに東京美術学校(現・東京藝術大学)の創立に尽力しました。左幅では険しい山がそびえ、その麓には漁夫たちの営みがみえます。右幅の中央には大胆に余白をとることで霞がかった山の中を表現し、切り立った山道を左から右へ歩いていく人物が配されます。水辺の湿潤な空気、山中の煙った様子が水分の多い墨を用いてあらわされ、雄大な自然と小さな人間が対照的に描かれています。