中国・南宋時代の禅僧、物初大観が絹に書いた散文です。全10行のうち、1行目に題名、2行目から8行目の途中までが本文、それ以降が署名です。「山隠」とは山林に入って隠棲すること。何年修行をしても秋雲秋月のような心境には至らないといった内容が記されています。末にある咸淳戊辰は1268年で、物初の没年でもあります。玉几は浙江省寧波の阿育王寺のことです。起筆と終筆に力を込めた謹直で鋭い文字が丁寧に書き記されています。
Exhibition 3
4.1 - 6.30
もっしょたいかんぼくせき さんいんご
Calligraphy of Wuchu Daguan, account of a mountain recluse
中国・南宋時代の禅僧、物初大観が絹に書いた散文です。全10行のうち、1行目に題名、2行目から8行目の途中までが本文、それ以降が署名です。「山隠」とは山林に入って隠棲すること。何年修行をしても秋雲秋月のような心境には至らないといった内容が記されています。末にある咸淳戊辰は1268年で、物初の没年でもあります。玉几は浙江省寧波の阿育王寺のことです。起筆と終筆に力を込めた謹直で鋭い文字が丁寧に書き記されています。