国司茄子茶入

こくしなすちゃいれ

Tea Caddy, with eddplant shape, known as Kokushi Nasu

伊勢の国司・北畠家が所持し、茄子に似た形であることから「国司茄子」と名付けられました。全体に掛けられた濃い飴釉に一筋の明るい黄褐色の釉なだれがあります。堺の豪商・若狭屋宗可から石清水八幡宮の社僧・松花堂昭乗(1582~1639)の手に渡り、さらに若狭酒井家から藤田家へと移りました。大正12年に行われた若狭酒井家の売立では、野村徳七(徳庵)と藤田平太郎がこの茶入を競り合い、くじ引きにより決着をつけたというエピソードが残っています。