黒楽茶碗 銘 まこも

2025.04.01

黒楽茶碗 銘 まこも

 

茶人・千利休の指導の下、長次郎が作った茶の湯専用の茶碗を楽茶碗と言います。茶碗製作は引き継がれ、現在の樂家16代目まで連綿と続いています。轆轤(ろくろ)を使わず、手とヘラで成形しています。黒一色ではなく、赤や黄に見える箇所もあり、複雑な色合いを呈しています。茶人・久須美疎安(くすみそあん、1636~1728)による箱書には「あやめまこも二ツの茶碗 満こもハ 千宗旦所持あやめは千宗守ニ有之」と記され、2つは対の存在として扱われていたことが分かります。

▲ TOP