斗々屋手茶碗 銘 綵雲

2025.04.01

斗々屋手茶碗 銘 綵雲

斗々屋手茶碗は作行きによって2種に大別でき、見込の深いものは「本手」、浅いものは「平(ひら)」と呼ばれます。この茶碗は、典型的な本手です。側面には轆轤(ろくろ)を挽いてできる筋目や、下部には高台を削り出すときにできる、ざらついた箆(へら)の痕が見られます。枇杷色の釉薬は片側が青灰色に変じています。この色調の変化に陽の光を受け美しく彩られる雲を重ねて「綵(彩)雲」と名付けたと考えられます。

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